私はその授業が終わると、

そそくさと屋上にむかった。



ーガチー

あれ?あかない。


屋上は鍵がしまっていた。




私は訳もわからず、
職員室にもどり

自分のデスクへ向かうと、


私のデスクには
元通り包んであった弁当箱と、
屋上の鍵、それに置き手紙があった。


置き手紙には

《お弁当少し残ってたから
食っちゃった。うまかった。工藤》


そう書いてあった。



私はとっさに
工藤先生のデスクの方を見たけど

工藤先生はそこには
居なかった。



なんだか嬉しかった。

私のお弁当おいしかったかな?

そんな期待が湧いてしまう。


『へぇ〜』

不意に横から声がして
みると、

そこには
篠崎先生が、、。


『な、なんですか?』

わたしは平静を装い言った。


『んー?べつにぃー?』


『篠崎先生、、?』


私は、彼女の怪しげな態度が
気になった。


『んー?内緒にしたげるね?
羽鳥さんが、工ど、っふぐっ』

私は咄嗟に篠崎先生の
口を塞いだ。


篠崎先生、

私の気持ちに気づいてる?



『いいいいい、いつからですか!?』

私は思わず声をあげる。


『ふん?高校の時から?』



篠崎先生には
私の気持ちはバレバレだった。


『えぇ??』


『彼の背中追ってきたんだものね。』


今度は優しい目をして
いう篠崎先生。


『は、はい。』


私は認めた。

先生をすきだってこと。