『行くか。』

急に先生が口を開いた。

『え??』

私にはなんのことだかさっぱり。


『親御さんのお墓。』


お母さん、お父さん、

やっと会いにいけそうだよ。


『はい。』



そして、そこから
わたしはその日先生に
のせてもらい、

お墓まで行った。


先生は


暗いのに黙々とお花を
変えたりと手伝ってくれた。


そして、私と先生は

父と母の前で手を合わせた


『お母さん、お父さん
やっと会いにこれたよ。

先生のおかげで。

私頑張るね。親孝行
今日からするから。』



先生は優しく私の頭に
手を乗せてくれた。


『遅いかな。親孝行なんて。』


『いーや?遅くなんてないよ?



、、、ちっとも遅くなんてない』







私はその夜、

色んな父と母との思い出を

思い出してた。



ー補助輪なきゃ怖いよ!パパー


ー平気、パパが持ってるから!
こいでごらん?ー


ーほら、りいこ?のれてたよ?ー



ーりいこ、、愛してるよー


ーママはりいこを世界一愛してるよ?ー