先生に逢いに行く。

私の伝えたいことは、


私が工藤先生に教わってきたことを

生徒に伝える時間なんて

ないのだろうか。




『んー、難しいねぇ。』

お弁当を頬張りながら
篠崎先生は言う。

『はい、、。
篠崎先生は無いですか?』


『私は授業教えるのですら
めんどくさいからね!』


さすがー。


『でも、高校の時相談のって
貰いましたよね??』


『うん!相談個人的に乗るのは
好き!でも私、授業とか
皆の前で話すのは嫌いというか、
聞いてくれてるのかくれてないのか?
わからないし。めんどくさい』



『うぅーん。なるほどぉ』


『私も学生の頃、教師の話
聞いてるようで
何も聞いてなかったから』



『篠崎先生らしいですよ。』







篠崎先生はそういうけど、

私は、誰かが絶対聞いている。

誰かが絶対語り継いでくれる。

そんな風に信じてみたい。