先生に逢いに行く。

『あはははっ!あったな!
俺は初めの一年だけ中学校
勤務だったから、

次の学校がs高って、
分かってたからな』



『本当にビックリしましたよ
でも、どうして、あの時期に
次の勤務校を知ってたんですか?』


『実はさ、俺の親父が その時
教育委員会でさ。』


『ぁあ〜。なるほど』


『お前に出会って
一年で、お前を変えられる
自信がなかったんだよ。
けどお前がs高なら俺がまた
世話やけるだろ?』


『あの、本当、あの時は
ご迷惑おかけしました。』


わたしは、深々とお辞儀した。


『あは!それが教師の
仕事だからな。』



先生の微笑んだ顔は

いつも私を安心させてくれたっけ。




『先生?先生にとって私は
めんどくさい存在でもありました?』


やば、何変なこと聞いてんの私。


『ぁあ。』

?!

『えっ?!』


『面倒な奴だった。でも
ほっとけない奴だった。』



先生はいじわるに笑った。


『あは。すいませーん。』




『お前にとっても、俺は
面倒な教師だっただろう?』



『はい。』


『おい!w』

『うっとうしくて、面倒で
大嫌いだったはずなのに、
いつの間にか、、、。』




ースキニナッテター


『いつの間にか?』


『いつの間にか、追いかけたくなる
見習いたくなるような、
憧れの存在となりました。』



『そか。もう秘めなくても
いいんだよな?』


秘める???


『え?』


『いや。なんでもない。』