『っ、はぁぁぁあ!』
思わず大きなため息が漏れる。
『なによー?羽鳥せんせっ!』
篠崎先生はわざわざ
"先生"という言葉を強調して
話しかけてきた。
『いっやー、なかなか
疲れますねぇ教師。』
特になにをした日でも無い今日
でも、たくさんの生徒と向き合うって
すごく疲れる事だと
痛感した。
『初めはそうよっ!
でも、なれるわよー?』
『は、はい。頑張ります!』
『そうよ!息抜きにでも
夕食一緒に食べましょ!』
この日は篠崎先生と夕食を
食べることになった。
篠崎先生のことだから
上品なレストランとおもいきや、
きたのはとんかつ屋さん。
看板には『勝つ!』
と大きく書いてある。
『教師として自分に勝つには
やっぱ、カツよっ!』
明るく微笑む篠崎先生だけど、
名店なのか 『勝つ』は
長蛇の列。
『んんー、今日は無理かな』
篠崎先生はがっくし
肩をおとした。
あ。
『私の家で食べません?』
私はとっさに思いつき提案した。

