"表向き"は成長した。
ママには新しい男の人ができた。
しかも…
凄いお金持ちの!
結婚はしてないんだけど、一緒に住む事になった。
「 君が相原凛(アイハラ・リン)ちゃんだね?可愛いなー! 」
ママの新しい男の人は、私の頭をくしゃくしゃにするほどに撫でた。
「 まあー!祐介さんたらっ! 」
「 蘭さんに似たんだね! 」
イチャついてる…
別に嫌っていうわけじゃない…
なんか…
わかんないけど、嬉しい気持ちではない。
あ、祐介さんていうのはママの新しい男の人で、蘭さんていうのは私のママ。
「 あ、そうそう。凛ちゃん。 」
祐介さんは、ハッと思いだしたように手を叩いた。
「 なんですか? 」
「 敬語じゃなくていいんだよ?まあ、それは置いといて… 俺も結婚した経験があってね、子供がいるんだ。」
「 子供…?女の子ですか? 」
「 残念、男の子だよ。でも今は女の子みたいな感じかな…?春奇(ハルキ)って名前なんだ。 」
「 春奇…くん。 」
「 呼んでくるから待っててね! 」
そう言うと祐介さんは行ってしまった。
「 凛… 祐介さんの事嫌い? 」
ママが悲しそうに聞いてきた。
だから、私は…
「 違うよ!ちょっと緊張してるだけ! 」
「 そう、良かった!ママまた結婚しようと考えてるんだ! 」
結婚…
また結婚か…
でも、あの時のママは見たくない…
私のたった1人のママだから…

