「このぬくもり。 この安心感は―――。 桃花…ご、めん。」 翔は力が抜けたように目を閉じた。 「翔?翔!!!」 冷静にならなくちゃ。 思っててもできない。 救急車呼ばなきゃいけないのに。 涙をこぼすしかできない…!! 「桃花ー、どしたの!? え、ちょ… あ、一ノ瀬くん!?」 その時、冷静な判断で 病院に連絡してくれたのが 華月だった。