「先生。
 どういうことなんですか??」

委員長の北見颯(キタミ・ソウ)が
聞いた。

「…記憶喪失、だ。」


「っ…。」


あまりにも衝撃すぎて
泣いている女子生徒もいた。


「だから、最初の頃のように
 普通に接してやってくれ。」


「…わかりました。
 それが、一ノ瀬のため、
 なんですよね。」


「ああ。」