「翔~!!!
 メールありがとねー♪」

授業が終わった後、
私は体の向きをくるりと変えて
後ろに向いた。

「どーいたしまして。
 桃花、ほんっとに古文苦手だよな~。」
「仕方ないでしょ。
 人それぞれ好みはあるんだから。」
「ははっ!!
 それもそうだな!!
 俺も理科苦手だし。」

翔の笑顔、大スキ。

悲しくても翔の笑顔で元気でる。

「翔、苦手な教科あるんだ??
 …なんか意外かも。」

また私だけが知っちゃった。
嬉しい!!!

「おまえが最初にいったんだろ!!
 それっ!!!」

そういって翔は私の髪をぐちゃぐちゃにする。

ああ~、こういうのも親友限定なんだよね~。
いいな~、という女子の眼差し。

別に自慢したいわけじゃなくて
とにかく嬉しすぎる!!!!!!