しかし、そう簡単ではなかった。
いざとなるとモジモジしてしまったり、なかなか先輩に遭遇できなかったり、私が部活を抜け出せなかったり、とたくさんのハードルが私の前に立ちはだかった。
そうこうしているうちに、先輩の引退か近づいてきた。
先輩は3年生だから受験を控えている。
だから部活はもうすぐ引退。
吹奏楽部は珍しいシステムだ。
今の引退は仮で、受験が終わったら3月の定期演奏会に向けてまた部活に復帰するのだ。
しかし復帰後は学校で会う機会は無い。
だから今しかないのだ。
と思っていても、なかなか動けない。
なんなんだ自分。って感じ。
そんな私を見かねた友達が
強行手段に出た。
第一段階を抜かして、その次を進めてくれたのだ。案の定先輩は、私のことなんか知らなかった。
でも友達は、まず自分にメアドを教えてくれと頼んだらしい。
すると先輩がおれて友達がメアドをゲットした。その時は飛んで喜んだ。
しかし先輩のガードは固かった。
私まで辿り着かない。
そして…
先輩は仮引退してしまった。
