最後の雨

わかっているよね


多分 ずっと一緒にはいられない


気付いているよね


お別れが近いってことを


今私に言えるのは




「恭介?」



「ん?」



「大丈夫だよ、私はここにいるよ」



それぐらいだった

でも恭介は優しく笑った。


「そうだよね…」


そういって私の頭を撫でた。





この頭の中はどうしたって恭介のことでいっぱいなのに………

ガンが入る余裕なんてないはずなのに……



それとも私は恭介のことを忘れる日がきてしまうのかな


そんなのやだよ