いつでも雨は私たちの間のBGMみたいに心地よく響いてくるものだった。


ねえ、恭介?

今何を考えているの?

きっとうれしいことじゃないよね。



私とであって本当によかったと思っているかな。




できるなら悲しい未来は歩みたくないね。

でもいつかはそのときが来てしまうのだろう。




そのとき私たちはどんな顔で別れが言える?

あなたがいたから今までこれったって言って

あなたを置いてけぼりにはできないね。




「雨ってすきだな・・・」
恭介が不意につぶやいた。

「え?」

「空気が洗い流されるっていうか、うまくいえないけどそんな感じ」

恭介は一生懸命言葉を捜したけど見つからなかったのか言葉を濁した。


「その気持ちわかるかも・・」
言いたいことはなんとなくわかる。


雨はそういうものだから。