白城では戦闘準備が進む中、シュカはフローラの姉、フローラルと話をしていた。
「あんた、前線に出るんだって?」
「うん。」
「って、あんた分かってんの!?シュラは絶対出てくるよ。
義兄と闘う事になってもいいの?
あたしがあんただったらそんなの…っ。」
「うん…。
でも義兄さんを止められるのはわたしだけだから。
義兄さんを黒の軍から解放してあげるの…。」
「でも…。」
「あ、ほらもう行かないと!会議があるんでしょ?」
シュカに強引に話を切られてしまった。
まだ会議には時間があるのに。
あたしには本当の気持ちは話してくれないんだね…。
「お姉ちゃん!」
フローラルの元へフローラが駆け寄ってきた。
「お姉ちゃんは今回前線に出ないんだね。」
「うん、後方の部隊に回ったの。」
「…お姉ちゃん、もしかしてシュカの事気にしてるの?でもあの子強情だし言っても聞かないよ。…それにシュラと戦う事はあの子の望みでもあるんだから。」
「…分かってはいるけど。
それにシュカの力じゃあシュラには…。」
続きをフローラが遮った。
「お姉ちゃん!…あまり心配し過ぎると自分がやられちゃうよ。あたしイヤだからね、お姉ちゃんが死ぬの。
あっ、ほら会議行こ。」
「うん…。」
「シュカは強いよ、だから大丈夫。あたしたちは信じるの、仲間を。」
その頃、魔界ではすでに戦闘準備が整っていた。
会議が終わり、シュラとミリーが残っていた。
「ねえ、シュラ。大丈夫なの?
だって血はつながってないって言っても妹なんでしょ?」
「俺は邪魔をする奴は皆殺す。それが例え義妹であってもな…。
ミリー、邪魔をしたらお前でも殺すぞ。」
「分かったわよ。
…シュラ、貴方本当に殺せるの?」
と、ミリーは振り向き様に問いかけたがシュラはもういなかった。

