-やがて偵察部隊が黒の軍の本拠地、黒城に到着した。
黒の軍は作戦会議の最中だった。
「…では、明日白城を攻めるから戦闘準備に取りかかって。」
真ん中の少女が言った。
偵察部隊はその少女に見覚えがあった。
少女はサリーだった。
彼女はこの数年の間に黒の軍のトップになっていた。
偵察部隊がその事を伝えに行こうとした刹那、背後に気配を感じた。
振り向いた瞬間、彼らの姿は消えていた。
天界では、その瞬間の映像を見ていた。
「今のは誰だ!?何が起こったんだ?」
天使たちには状況が読めてないらしい。
しかしナナミたち上のメンバーはそれがはっきりと見えていた。
「シュラ…。」
神の一人、シュカが言った。
「…ナナミ、戦闘準備を始めよう。」

