声をかけてみるが反応が無い。 「あの!すいませんっ!」 目の前で手を振りながら大きな声で呼ぶと、我に返ったように動きを止めた。 「あっ…す、すまない。取り乱してしまったね」 「いえ、大丈夫ですけど…」 「はは…気にしないでくれ」 そう笑うと、顔を赤くしたまま先輩はズレた眼鏡を直した。