「悪い、待ったか?」 支度を終わらせて玄関を開けると、外で待っていた百花が駆け寄ってきた。 「大丈夫だよ、早く行こっ」 よく晴れた月曜日の早朝。 学校への道を並んで歩く。 小学生の頃から一緒に登校しているので、こいつの歩調に合わせて歩くのにも、もう慣れた。