それなら愛は、どうなります






「なら良かった…じゃあ、改めてよろしくね?あたし佐倉あやめ。敬語も使わなくていいよ」


出された手をぎこちなく握ると、佐倉さんはヒソヒソと耳打ちをしてきた。



「それにしてもさ、夏樹って怖くないの?」

「え?」

「だって教室でもいつも怖い顔してるから」

「う、うーん…」