「そっかぁ、わたしもなんだ。一緒に帰ろうよ」 確かクラスメートのはずだ。 名前を思い出そうと頭をひねっていると、予想外のお誘いにわたしは目を丸くさせた。 「えっ!?ご…ごめんなさい。今日は友達と帰るんです」 「そうなのー?すごく残念。ねえ、その友達って夏樹?」 「は、はい」 素直に頷くと、相手は苦笑いを浮かべた。