「…百花、起こしに来なくていいっていつも言ってるだろ」



まだ慣れない部屋の明るさに目を細めながら、布団の中で文句を言う。



「何言ってるの。ひーちゃんが朝に弱いから、こうやってわたしが起こしに来てるんだよ」



そう言って布団を引きはがしてくる従姉妹に観念し、俺はベッドから起き上がった。



「まったく…朝から元気だな」