ぴちゃんー
「ッ!!」
突然、背後からただならぬ気配と水滴の落ちる音を聞いて反射的に振り返る
視界に入ってきたのは、深くフードをかぶった背の高いヒト
ヒトであることは間違いないが、性別も年齢も全く分からない
ふっと少し腰をかがめて臨戦態勢を取る
「……誰」
短い、低い問いにくすくすとあざ笑うかのような笑い声が協会中に反響する
しるふはその気味の悪さに思わず顔をしかめる
「威勢のいい女だ。さすがはあの神龍が認めただけはある」
地面から響くような声はさらに気味の悪さを高めるだけだ
…海斗を知っている?
というより海斗と自分の関係を知っている
そのことの方が重要で、驚きだ
どうする
先手を打つか、相手の出方を見るか
先ほどの水音から察するに水流を操る魔族かもしれない
だとしたらあまり分はよくない
水と風では相性が良くも悪くもないので、確実に力の差がものを言う
そして、しるふ以上に力の強いものなど、この世界にはたくさんいる
海斗のように剣術にも長けていて、魔力も相当強いともなれば相手の能力によって戦い方を変えられるが、しるふはそうもいかない
どうにかして海斗と連絡を取れれば…
「ッ!!」
突然、背後からただならぬ気配と水滴の落ちる音を聞いて反射的に振り返る
視界に入ってきたのは、深くフードをかぶった背の高いヒト
ヒトであることは間違いないが、性別も年齢も全く分からない
ふっと少し腰をかがめて臨戦態勢を取る
「……誰」
短い、低い問いにくすくすとあざ笑うかのような笑い声が協会中に反響する
しるふはその気味の悪さに思わず顔をしかめる
「威勢のいい女だ。さすがはあの神龍が認めただけはある」
地面から響くような声はさらに気味の悪さを高めるだけだ
…海斗を知っている?
というより海斗と自分の関係を知っている
そのことの方が重要で、驚きだ
どうする
先手を打つか、相手の出方を見るか
先ほどの水音から察するに水流を操る魔族かもしれない
だとしたらあまり分はよくない
水と風では相性が良くも悪くもないので、確実に力の差がものを言う
そして、しるふ以上に力の強いものなど、この世界にはたくさんいる
海斗のように剣術にも長けていて、魔力も相当強いともなれば相手の能力によって戦い方を変えられるが、しるふはそうもいかない
どうにかして海斗と連絡を取れれば…

