「行くぞ」
特定を諦めたのか海斗が踵を返す
「いいのか」
「シルバー・レービントは風使いじゃあない。奴がけしかけてるわけではないようだし、いらん面倒事には首を突っ込まないのが俺の主義だ」
そう言ってかすかな下り坂を下っていくと街の出入り口が見えてくる
この町は列車が発達していて隣町まで毎日何往復化している
歩いてく手もあるが、隣街までは山越えで野生の獣や運が悪ければ山賊などと会いまみえてしまうかもしれない
そこまで危険を冒す位なら…、とほとんどの人は列車を使用する
人ごみは嫌いだ、そう思いながら町はずれに行こうとしていると
「ちょっと!!お兄さん!!」
若い声とともに腕を背後から掴まれる
呆気にとられていると反動で半転させられる
「なんだ、お前」
至極面倒くさそうに自分の背後に隠れた少女を振り返る
「お兄さん、強いでしょ?ちょっと頼まれてさ、あの人たち追い払ってくれない?」
はあ!?と心の中で思いっきり抗議をしながら怪訝そうな瞳を向ける
にっこり笑う少女と海斗の不審な瞳が交差する中、街の方から複数の男たちがバタバタと駆けつけてきた
こいつらパイヤーか、とそのなりと雰囲気で海斗は推測した
となると自分の背後に隠れて(ただ背が低いだけだが)いるこの少女は、パイヤーどもに狙われるような存在というわけか
ますます面倒くさい
パイヤーははっきり言って海斗の敵でもあるが、相手はなにせただの人間の集まり
そうそう海斗を見つけることはできない
特定を諦めたのか海斗が踵を返す
「いいのか」
「シルバー・レービントは風使いじゃあない。奴がけしかけてるわけではないようだし、いらん面倒事には首を突っ込まないのが俺の主義だ」
そう言ってかすかな下り坂を下っていくと街の出入り口が見えてくる
この町は列車が発達していて隣町まで毎日何往復化している
歩いてく手もあるが、隣街までは山越えで野生の獣や運が悪ければ山賊などと会いまみえてしまうかもしれない
そこまで危険を冒す位なら…、とほとんどの人は列車を使用する
人ごみは嫌いだ、そう思いながら町はずれに行こうとしていると
「ちょっと!!お兄さん!!」
若い声とともに腕を背後から掴まれる
呆気にとられていると反動で半転させられる
「なんだ、お前」
至極面倒くさそうに自分の背後に隠れた少女を振り返る
「お兄さん、強いでしょ?ちょっと頼まれてさ、あの人たち追い払ってくれない?」
はあ!?と心の中で思いっきり抗議をしながら怪訝そうな瞳を向ける
にっこり笑う少女と海斗の不審な瞳が交差する中、街の方から複数の男たちがバタバタと駆けつけてきた
こいつらパイヤーか、とそのなりと雰囲気で海斗は推測した
となると自分の背後に隠れて(ただ背が低いだけだが)いるこの少女は、パイヤーどもに狙われるような存在というわけか
ますます面倒くさい
パイヤーははっきり言って海斗の敵でもあるが、相手はなにせただの人間の集まり
そうそう海斗を見つけることはできない

