大人は鈍感になっているからそんなに感じないが、敏感な子供は海斗の放つ力の波動を感じ取り、恐れを抱く
無意味に怖がられるのはうれしくない
人間が感じるほどの力を持っているのだとその度に無言で言われているような気がする
それが海斗は嫌だった
幼いころから、神龍国ではそうではないにしろ、外に出れば強い力を持つと特別扱いされ、恐れられ、遠巻きに接っしられた
いつ”本性”が暴走するかもわからないからと近寄ってくる人のほとんどは、海斗の力が目当てだったり、その名にあずかろうとするものばかりだ
隠しているつもりかもしれないが、目は口ほどにものを言うとはよく言ったものだ
誰がどんな思いで自分に近寄ってきているか、手に取るようにわかってしまう
だから、海斗は人を避けるようになった
自分は世界征服をたくらむ軍団に手を貸すつもりもないし、国を守るために神龍の名を借りたい王に従うつもりもない
ただ、静かに平凡に生きていたいだけ
ただ、それだけなのに…
その中で興味も好奇の目も向けてこない、自然体のしるふは海斗の中で奇妙な存在だった
恐れることなく、屈託なく笑う彼女だから、
海斗を決して不必要に本性に戻さず、争わせない彼女だから忠誠を、世界でたった一つの称号を与えたのだ
無意味に怖がられるのはうれしくない
人間が感じるほどの力を持っているのだとその度に無言で言われているような気がする
それが海斗は嫌だった
幼いころから、神龍国ではそうではないにしろ、外に出れば強い力を持つと特別扱いされ、恐れられ、遠巻きに接っしられた
いつ”本性”が暴走するかもわからないからと近寄ってくる人のほとんどは、海斗の力が目当てだったり、その名にあずかろうとするものばかりだ
隠しているつもりかもしれないが、目は口ほどにものを言うとはよく言ったものだ
誰がどんな思いで自分に近寄ってきているか、手に取るようにわかってしまう
だから、海斗は人を避けるようになった
自分は世界征服をたくらむ軍団に手を貸すつもりもないし、国を守るために神龍の名を借りたい王に従うつもりもない
ただ、静かに平凡に生きていたいだけ
ただ、それだけなのに…
その中で興味も好奇の目も向けてこない、自然体のしるふは海斗の中で奇妙な存在だった
恐れることなく、屈託なく笑う彼女だから、
海斗を決して不必要に本性に戻さず、争わせない彼女だから忠誠を、世界でたった一つの称号を与えたのだ

