「んー、もう少しまけられない?」
「いやー、嬢ちゃん。これが精いっぱいだよ。これ以上まけたらうちが潰れちまう」
セント・ランドと呼ばれる人間が多く住む国の下町
たくさんの商店が軒をそろえるその一角でしるふは、商人相手に値切り交渉を展開していた
セント・ランドは大きな国でたくさんの人とモノが行き来する
その名の通り、中心となる国だ
神龍を宿す一族が治める神龍国のように力のある一族が治めるのではなく、普通の人間の国王が統制する国
ほとんどの人間はこの国に籍を置いているはずだ
人間が治める国でここまで大きいのはセント・ランドくらいなものだろう
なぜ人間の集まるこの国にしるふがいるのかというと…
(もー、海斗は帰ってこないし、いつまでこの国にいればいいのよ!いい加減にしないと旅費も底をつくって-の!!)
というわけで、ともに旅をする海斗こと海斗・ディフレンドがこの町についてからふらりと姿を消し、(よくあることなので気にしていない)かれこれ3か月ほど不在なのだ
海斗のことだから何か事件に巻き込まれて動けないとか怪我をして死にそうだとか、そんな危機的なん状況ではないと思うから放っておくけれど
待たされるこっちの身にもなってほしい
一切の連絡もなければ、置手紙も残していかなかったのだ
「いやー、嬢ちゃん。これが精いっぱいだよ。これ以上まけたらうちが潰れちまう」
セント・ランドと呼ばれる人間が多く住む国の下町
たくさんの商店が軒をそろえるその一角でしるふは、商人相手に値切り交渉を展開していた
セント・ランドは大きな国でたくさんの人とモノが行き来する
その名の通り、中心となる国だ
神龍を宿す一族が治める神龍国のように力のある一族が治めるのではなく、普通の人間の国王が統制する国
ほとんどの人間はこの国に籍を置いているはずだ
人間が治める国でここまで大きいのはセント・ランドくらいなものだろう
なぜ人間の集まるこの国にしるふがいるのかというと…
(もー、海斗は帰ってこないし、いつまでこの国にいればいいのよ!いい加減にしないと旅費も底をつくって-の!!)
というわけで、ともに旅をする海斗こと海斗・ディフレンドがこの町についてからふらりと姿を消し、(よくあることなので気にしていない)かれこれ3か月ほど不在なのだ
海斗のことだから何か事件に巻き込まれて動けないとか怪我をして死にそうだとか、そんな危機的なん状況ではないと思うから放っておくけれど
待たされるこっちの身にもなってほしい
一切の連絡もなければ、置手紙も残していかなかったのだ

