―ぴぴぴぴ―

『んぁ?もう朝かー。』


リビングに降りると、まだ悠生はいなかった。
ちょっと安心。


『早くたべちゃいなさい。』

『はーい。』


食べ終わって準備を終えるとちょうどいい時間。

『行ってきまーす。』

『俺もいく。』

『あんた朝御飯食べてないじゃん。』

『いーの。さ、行くぞ。』

『もう。あ、あんたさ今週末時間ある?』


とりあえず誘ってみる。

『あー、なんで?葵衣からデートの誘い?』

『…んなわけないでしょ。友達の家にあんたも一緒に招待されたの。』

『マジで?なら空けとくわ。』


ほんと調子のいいやつ。


『あ、おは。』


教室につくと柚華が迎えてくれる。


『おはよ。弟もOKだって。』

『よかった★じゃあ、お兄ちゃんにもいっとくね?』


これが、私の、いや私と悠生、そして柚華、そして柚華のお兄ちゃんの衝撃の出逢いだった、