『で、二人とも、どっちが上になったの?』





『えっと……










俺が兄で、』




『そして……










私が姉よ。』





『……………………え?』





目をきょとんとする母。





『だから、俺は兄、紗姫は姉。ってこと。』





『要するに、二人とも、上ってことなの?』





『『そう。』』





コクリと頷く私と紫月。





『全く、二人とも考えたなぁ〜。
フフッ、どっちも上になるなんてね。』





『まぁな。』





『そうね。』





母は、ずっとニコニコしていた。




何故かは、解らないけど。