昼休み。今日は、朱翔と二人で屋上に行った。






「……………見事に、誰もいないわね。」






「だな。」






「ベンチにでも座る?」






私は、そこにあったベンチを指していう。
すると、朱翔は一瞬考えた顔をした。






「いや、床でいいや。」






「そう?なら、床にしましょうか。」






「……………。」






ニヤッ、と一瞬朱翔は、朝のように妖艶に笑い、平然と弁当を開け始めた。






さっきの笑いはなんだったのかしら?



少し疑問に想ったけれど、私も、弁当を開け始めることにした。






「あ、紗姫の卵焼き美味しそう。」






「いる?」






「あぁ。」






朱翔の弁当に、卵焼きを置く。