「ふ、そんなの簡単だ」



「俺も大地に同じこと聞いたな。そしたらな?こいつなんて言ったと思う?」



騎羅達は訳がわからない顔をしていた。もちろん俺も。



「そんなの簡単だ!沢山笑え!沢山泣け!そしたら気持ちもスッキリするだろ?」



「あの時聞いた時も思ったが…馬鹿な考えだよな(笑)」



「な!?俺は昴を心配して!!」



「はいはい」



でも、確かに今思うとそうかもしれない。沢山笑っても心から笑えてない。沢山泣いても心から泣けてない。これが…駄目なんだな。