「見た目で判断すんな」



「わりぃわりぃ、で昨日どした?鈴村が自分見失うなんてあいつらがなんか言ったんだろ?」



「俺な、“死ぬ”とか“死ね”って言葉が無理なんだわ」



そう、辰季の事もあるが両親も関係している。



「誰だってそうだろ」



「俺、ガキの時に目の前で両親が死んだ。それが3歳の時だった。幸せだった時が一瞬で消えちまったよ…」



あの時は何があったかさっぱりわからなかった。ただ、麻耶が泣き叫んで周りの奴らが慌ただしかった。