「なら…あたしに、言った言葉も嘘…だよね?」



「あぁ、愛奈…おいで?」



俺がそう言うと涙を流しながら抱きついてきた。俺は、愛奈を優しく抱きしめた。



「遅いよぉ…ヒクッ…本当に、心配…したんだからね…っ…」



「ごめんな。もう、二度と離さねぇよ」



「あたしもだよぉ…莱がいないなんて辛いよ…」



「愛奈…本当にごめんなさい。それと、莱と幸せになってね?」



「うん。あたしこそ、今まで酷いこと言ってごめんなさい」



よかった。これで、今まで通りの生活に戻る。よかった、よかった、
俺達はそれぞれ小さく笑った。