「よぉ!とりあえず感動の再会とかは後回しにしていいか?話あるからとりあえず入ってくれ」
「お邪魔します」
俺は、騎羅達を連れてリビングに向かった。
あぁ…これから大丈夫か?麻耶もちゃんと謝れるか?騎羅達はちゃんと許してくれるか?
「麻耶連れてきたぞ」
「あ、あの…」
「何?なんでこいつも話し合いにはいるわけ?」
「果夏!いいから話聞け」
騎羅がそう言うと大人しくなった果夏。
さすが恐るべし騎羅パワー(笑)
「あのね…嫌かもしれないけど聞いてほしいの。麻耶が今までやってきた事許してとは言わない。でも、ちゃんと謝りたくて…本当にごめんなさい」
「謝っても辰季は戻って来ないのよ…」
「うん…戻ってこない。わかってる。でも、辰季は、麻耶からみんなを守るために…今回みたいに、莱みたいになってくれたの。だから、悪いのは麻耶…本当にごめんなさい」
麻耶は、頭を深く下げた。
「麻耶、もういい。頭あげろ」
「でも!!みんなにちゃんと謝らないと」
「いいから!それなら、俺からもみんなに。本当にごめんなさい。麻耶がこうなったのは俺のせいだから。麻耶だけ責めるのはやめてくれ」
そう言って頭を下げた。そうだ。麻耶だけ謝るのはおかしい。俺だって悪いんだ。
「二人ともいいよ。もう、頭あげろよ」
「騎羅…」
「今回は、莱がちゃんと戻ってきてくれた。それに、麻耶ちゃんも今回ので反省してくれた。これで、いいだろ。本当にこれで終わりだ」
「騎羅…お前…」
「莱…おかえり。莱がいねぇとやっぱりつまんねぇわ、それとあの時莱の気持ちに気づいてやれなくてごめん」
「騎羅のせいじゃねぇよ。俺が悪いんだ。騎羅達を信じて頼らなかったから」
みんな、本当にごめん。

