それから、俺は歩いて麻耶の家に向かった。今日は、姉ちゃんも怜央くんもいないから話し合いにはいい日だ。
ピンポーン
「はーい!って莱?!大丈夫なの?!」
「あぁ、それより少しいいか?」
俺がそう言うと麻耶は困った顔をした。多分、俺が記憶戻ったことに気づいたんだろうな。
「まずは、俺と麻耶が話し合わないと騎羅達に話せねぇだろ」
「わかった…はいって」
それから、俺は麻耶の家に入った。
よし、これでようやく話し合い出来るな。
「んで、莱は記憶戻ったんだよね?」
「あぁ、おかげさまで全て思い出した。でも、これで終わりにしよ。麻耶」
「やだ!!!麻耶悪くないもん!麻耶は悪くない!!」
そう言って泣き叫ぶ麻耶。そんなこと言われても悪いのは麻耶だろ。
「いい加減にしろよ、俺は怜央くん達みたいに甘くはない。今までやってきた事を反省しろよ!」