「だったら、話が早い。麻耶を大切にしてあげて。松田くん達といるのもいいけど、たまには麻耶にも構ってあげて」



「あぁ、そうだな。紗枝ちゃんは優しいな…麻耶の事見捨てないでいてくれたんだな。ありがとう」



俺がそう言うと紗枝ちゃんは笑った。うん。紗枝ちゃんは麻耶と笑ってた方がいい。笑顔が似合う女だ。



「あ、それと!記憶戻ったんでしょ?」



紗枝ちゃんって、本当に感がいい女。



「まぁな、どうりで頭痛かったはずだ。でも、学校来て思い出すってどうなんだろうな」




「それだけ、学校での出来事が印象なんじゃない?まぁ、記憶戻ってよかったわね!麻耶には言うの?」



「言うよ。ちゃんと話す。それで、ちゃんと麻耶も大切にするから見ててくれな。紗枝ちゃん」



「当たり前よ。任せなさい」



それだけ言って出ていった紗枝ちゃん。なんだかんだいい子だな。さてと、俺も行きますか。過去にケリつけに。