莱side
「ンッ…」
目を覚ますと白い天上が見えた。
ここは、学校か…
それに、外を見るとすでに暗くなりかけていた。
俺は、何時間眠り続けていたのだろうか。
「あ、起きた?」
「紗枝ちゃん…なんでいるんだ」
麻耶の友達の紗枝ちゃん。悟とよくいるから覚えている。
「あはは!いきなり倒れたからクラスのみんな心配してたんだよ?あたしが、この時間まで残ってたのは…あんたに話あるから」
さっきまでとは違って真面目な顔になった紗枝ちゃん。こんな、表情もできるんだな。
「何?麻耶の事?」
「そう、あの子を救えるのはあんただけだよ?麻耶の裏の顔もう知ってるんでしょ?」
「あぁ、知ってる。それで、辰季の事も脅してたんだからな」
麻耶があんな顔するなんて普段では考えられないからな。
本当に困った幼なじみだ。