「ごめんなさい…」



「麻耶ちゃん、俺は莱が大切だから。今度は…今度こそは莱を守りたいんだよ」



本当に、辰季の時みたいになってほしくないから。もお、誰かの悲しむ顔はみたくないから。




「麻耶…本当は莱が大好きなの…だから、あの時仲良くしてたみんなにとられちゃいそうで…ヒクッ…本当にごめんなさい」



「大好きって、恋愛として好きなの?」



愛奈がそう言うと麻耶ちゃんは頷いた。
そうだったのか。麻耶ちゃんは本気で莱の事好きだったんだな。



「あたしは、譲らないから。莱があたしのこと思い出さなくても絶対に譲らないから」



「愛奈…ごめんなさい」



なぁ、辰季。お前が居なくなって俺ら大変な思いしたけど…でも、沢山学んだことあるんだ。だから、お願いだからよ、莱を助けてくれ。