「鈴村!!」
「大ちゃん…俺怖い…莱が思い出さなかったら俺…」
「大丈夫だ…お前らの事絶対思い出すから。あいつを信じてやれ」
そう言って大ちゃんは俺を抱きしめた。ごめんな、莱。気づいてやれなくてごめん。そして、弱虫な俺でごめんな。
「はぁ、はぁ、ら…いは?」
「まだ、寝ている。中西、お前鈴村の様態の変化気づいてたのになんで保健室連れてこなかった」
「だって…莱が…」
「そうやって!人のせいにするな!鈴村が嫌がっても無理やり連れて行けば倒れなくてすんだんだよ!鈴村の幼なじみなら性格ぐらいわかるだろ?我慢するって」
珍しく大ちゃんがキレた。そうだよな…俺が担任だったら同じようにキレてたと思うし。

