騎羅side
今日から、莱が学校にくるらしいから俺らは教室に向かった。
だが、教室に近づくにつれなんだか騒がしくなっている。
「なんかあったのかな?」
「わかんない、とりあえず急いで行こ!」
俺らは急いで教室に向かった。
教室の中を見ると莱が倒れていた。
「おい!莱!!何があったんだよ!」
「わかんねぇ…いきなり倒れて、俺は支えただけだ」
「あ…そう言えば、さっき頭痛いって…」
「なんで!保健室に連れて行かないのよ!」
先生を待ってる時間なんてもったいねぇ!!
俺はとりあえず莱を抱えて保健室に走った。
たく、麻耶ちゃんなんか頼りたくねぇ!!
「愛奈!莱の携帯使って連絡しろ!果夏は、大ちゃん呼んでこい!」
「わかった!!」
くそ!なんで、莱ばかりこんなに苦しめるんだよ。なぁ、辰季…頼むから莱ばかり苦しめないでくれよ…
「……んっ…た…つき…頼む…あいつらを…守りたいんだよ…」
馬鹿だな…莱…俺ようやく気づいたんだ。莱が俺らを守らなくても俺らは強いから。だから、莱…お前を今度は守るから…俺らを守ってきてくれた分、守るから。早く、思い出せよ。

