「どうした?辰季?なんかあったか?」



「お前のせいだ馬鹿莱…」



早く思い出してやれよ。騎羅達は、お前を待ってるから。愛奈だって大好きなんだろ?
愛奈も莱の事大好きなんだから早く…お願い。
これ以上頑張らなくていいんだ。



「辰季…俺、わかんねぇよ…」



「莱は自分らしく生きてろ。無理して思い出さなくていいが…出来れば、早く思い出してやってな?」



俺は、莱に笑顔を見せた。
お前が思い出したらまた逢ってやるよ。