辰季side



「おい!目さませ莱!!」



「た…つき…」



本当にこいつは莱か?
いつからこんなに弱くなった?いつからこんなに泣くようになったんだよ…



「お前は本当に騎羅達の事忘れちまったのか?




「騎羅達ってあの金髪だった奴らか?」



「そうだ!俺達友達だったろ?」



そうだ…俺達は本当に大切な仲間だったんだよ!!なのに、何忘れてんだ…なんであいつらを頼らなかったんだよ…馬鹿莱!!



「お前は…本当に…馬鹿だ…っ…」



俺は、莱を思いっきり抱きしめた。