「怜央やめて!!今の莱に言ってもグチャグチャになっちゃうだけだよ…」
「そうだな…ごめん…ただ、覚えていてほしいのはあいつらは本当に莱が大切なんだよ…」
怜央くん…ごめん…今の俺にはわかんねぇや。俺はどうしたらいい?俺は、誰を…誰の話を信じたらいいんだよ…
「ごめんけど、みんな部屋から出てって…」
「莱…明日また来るね…お兄ちゃんも心配してるから…」
「あぁ」
それだけ言ってみんなは部屋から出ていった。
糞…糞!!!!!!!!!!!!!
なんで思い出せねぇんだよ!!
記憶がなくなる前は…俺何してたんだよ…
「情けねぇよ…こんな俺…なぁ、辰季…俺どうしたらいいんだよ…」
辰季…辰季に会いてぇよ。
本当に自分の事と家族の事以外覚えてないんだよ…

