空の上に…




「莱?何言ってんのよ?莱は、騎羅君たちといたのよ?」



「ちげぇよ!!麻耶だ!姉ちゃん達に麻耶の気持ちわかんねぇだろ?!」



そうだよ…あの事故以来麻耶は全然泣かなくなったんだ。麻耶を守れるのは俺だけなんだよ。



「莱…お前…」



「怜央くん…俺間違ってる?俺が、俺が守らないといけねぇんだよ…だって、あいついつもひとりぼっちだったんだ…」



仲がいい子がいてもしばらくしたら虐められてた。だから、いつもいつもひとりぼっちだったんだ。