「それでも、莱だけは辰季の命日に変わろうとしていたのです。麻耶ちゃんともう一度仲良くしようと、でもどうしても許せなくて。そこに麻耶ちゃんが現れ麻耶ちゃんが今度は莱を脅したんです、それで莱は…馬鹿だから、莱は俺達を守ろうとしてわざと俺達を突き放したんですよ…」



俺がそれを言うと愛奈は泣き崩れた。それを果夏が支えていた。本当に莱は馬鹿だよ…だいたい、あの時悲しい顔されたらわかるっつーの。




「莱がそんなことを…馬鹿ね…莱は、1人じゃないのよ…本当に馬鹿弟だわ…」



「それにしても麻耶がそんなことをしていたとは…本当に申し訳ない。君達を苦しめて本当にすまなかった」



麻耶ちゃんのお兄さんは俺達に頭を下げてきた。いやいや、お兄さんに謝られても…お兄さんは悪くないしな。