「怜央くん…帰る」



俺は怜央くんの言葉を聞かずお店を出た。
駄目だ…俺はなんで今生きている?なんで、辰季の変わりに死ななかった?俺が居なくなってれば今頃みんな幸せだったのかも。



「莱?」



「……美琴…」



「何暗い顔してんのよ!ほら、そこの喫茶店入ろ?」



美琴に言われたまま俺は一緒に喫茶店に入った。
周りのみんなは幸せそうに笑ったり真剣に仕事をやったり…生きてるって感じだな。