どうやって家に帰ってきたのかわからねぇ。 この気持ちが俺の中を埋め尽くす。 「莱?熱でもあんのか?」 兄ちゃんが部屋に入ってきた。 兄ちゃん…なんでいるわけ? 「ねぇよ…」 「なんだ?騎羅達と喧嘩したか?」 「別に…あ、兄ちゃん…頼みがあるんだけど」 「なんだ?」 「髪…黒くしてくれね?」 俺がそう言うと兄ちゃんは驚いた顔をした。そりゃ、驚くよな。いきなり金髪にしたと思ったら次は黒だし。