あまごい



 それからしばらく園ちゃんと、他愛もない話をした。好きな芸能人だとか、この前のドラマだとか。

 園ちゃんは私より先に降りるけれどそれでも、学校の最寄りからだと20分以上はかかる。そして私は園ちゃんが降りてからさらに15分ほど電車に揺られなければならなかった。

 ふと、窓の外を見る。まだ雨は降っていないものの空はどんよりと曇っていた。

 「次はー……」

 車掌さんの声が聞こえてきて、園ちゃんが降りる1つ前の駅名が告げられる。

 それからそう間もなく、駅に到着してドアが開く。ドアの向こう側には同い年くらいの高校生がたくさんいて、何もないのに、うっと気圧されてしまった。