朝、いつもとは遅めに起きる。


7時。


私は家政婦と対面する朝を迎えるようになった。


「何、今日は遅いじゃない。」


家政婦に絡まれる朝。


 あきらめた?


 ううん、開き直った。


「何よ珍しい。頭おかしくなったんじゃないの?」


あざ笑うように私にそう言う。


「はぁ?頭おかしいのはおまえだっつーの。バカじゃん?」


私はそう言い返す。


「なっ…。」


どうせバカバカしいことしか言えないんだこの家政婦。


言い返しときゃあどうってことない。


「あーあ、今日も帰ったらあんたいるのか。金のためにここにいるの、大変ね。」


私はそう言ったあと、すぐに家を出た。
家政婦の反応も見れないくらいの速さで。