をいじり始めた。


あんるさんにメールしよう。


 あ、今授業中か。


「ふぅ。」


 私にはあんるさんがいる。
 それだけで十分なの。


 他に何もいらない。

 あんるさんしか信じない。


 信じない。


授業が始まったけど、私は屋上にいたまま行かなかった。


しばらくは運動場を、何の感情もなく見つめていた。





帰り。


結局あのまま授業はでなかった。


靴箱で靴を出してはいていると、若宮くんが来た。

「なに。」


私が冷たくそう言う。


「調子…どうかなって。」


若宮くんは控えめにそう言ってきた。


「別に。」


それだけ言ってから、私はその場を立ち去った。