いつもどおりの時間に家を出て、少し家の近くのコンビニに立ち寄った。
そこでウダウダしたあとに、学校の近くのコンビニに向かう。
やっぱり、朝はあまり人がいない。
そうだ、あんるさんにメールしよう。
私はケータイを取り出して、あんるさんにメールを送る。
『まだ寝てる?今学校に向かってるー』
しょうもないことでも、あんるさんは受け止めてくれる。
『もう起きたー☆今日は目覚めがいいわー。』
すぐに返信が来た。
『よかったね!私は、今日はちょい早めに学校着きそう。』
『そんな早くに行って、やることなくない?』
『持参の本読んでるw』
『それがあったか!!』
『うん。それにしても暇だわー。』
『学校行ったら本読めるじゃん!』
『……そっかww』
『うん!あ、じゃあ行ってらっしゃい☆気をつけてね!!』
『うん。そっちも、もうすぐ行ってらっしゃい。』
『行ってきまーす☆』
ここでメールを終わった。
あんるさんは、本当にいい人だ。
元気をもらえる。
そして、コンビニでお昼を買ってから、学校に行った。
靴箱で上靴に履き替え、自分の教室に行った。
電気も消えてて、まだ誰もいない教室……と、思ったら。
「あ、夏野さん。」
なぜ若宮くんが。
若宮くんは自分の席に座って、なにか書いていた。
「……どうして。」
私は驚きつつ若宮くんにそう言う。
「あ、いや。俺も、前の学校からずっと朝は早くに来てるんだよ。」
「そーなんだ。」
「……同じだね。夏野さん。」
「家にいたくないんだ。」
「……え?」
「なんでもない。」
会話を交わしてから、私は自分の席についた。
誰もいない教室。
静かで、明かりのない。
ただ少し、太陽の光が差し込んできていた。