一通り案内が終わった。


気づけば時間はもう5時だった。


「私、帰る。」


そう言って教室に置いてあったカバンを持った。


「あ、俺も。一緒に帰ろ。」


「……いい。」


私は断った。


だって、直で家に帰るわけじゃないし。


「……そう。じゃ、また明日な。今日はありがとう。」


そう言って若宮くんは帰っていった。


 ……これからどうしよう。


 いつもみたいに暇つぶしするの、もう飽きたしな……。


 そうだ、ハンバーガーの店でも行って勉強しとこうかな。


そして、ハンバーガー店に向かった。
コーラとアップルパイをたのんで、2階のできるだけ目立たない隅っこの方に座った。


 そういえば、今日は課題があったんだった。
 それをやろう。


カバンの中からテキストを出して、課題をやった。