次の日、学校に行くと、友妃が駆け寄ってきた。

「あかり!高原蒼介先生のとこ行こう!」

「えっ!今!?てか、もう名前もしってるんだ!」

私は友妃に引っ張られて無理矢理、生物室に連れていかれた。

「失礼します!高原先生いらっしゃいますか?」

高原先生のデスクには誰も座っていなかった。

私たちは諦めて教室に戻る。
朝のSHRが始まるまで、友妃と高原先生の噂話をしていた。

「高原先生ね、この学校の卒業生で、今25歳なんだって!彼女とかいるのかな~?」

友妃の情報網はどうなってるんだろ?と、いつも不思議におもってしまう。

SHRが終わって、生物室に移動していると、廊下で高原先生に会った。

「あっ、高原先生!」

「あっ、あかりさん!と…ちょっと待ってよ…えっと…あっ!岡田友妃さん!」

「あっはい!えっ私の名前知ってるんですか!?」

「高原先生ね、私たちのクラス全員の名前覚えたんだって!すごいよね!」

高原先生とおしゃべりしながら、3人で生物室に向かう。

今日は健先生の最後の授業だから、授業で高原先生が自己紹介するらしい。

「うわぁ緊張するな~」