「真音…?」

「きょ、今日言いたかったのはこのことだから…。じゃあ、ね。」

「真音!」

真音は走って家から出てしまった。

僕も慌てて家を出たけれど、もうあたりは暗くて真音の姿は見えなかった。


母さんが帰ってきて僕に話しかけるまで、僕はその場に立ちすくんでいた。